離乳食の進め方の新しい見解|アレルギー性食品の考え方

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離乳食を食べる赤ちゃん

離乳食の進め方としてはアレルゲンになりやすい食品を与える時期はなるべく遅い方がいいというのがこれまでの常識でした。ところが最近では離乳食の進め方について見解が変わってきています。新しい離乳食の進め方についてまとめてみました。

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アレルギー予防と離乳食の進め方

親や兄弟姉妹がアレルギーだという診断を受けた乳児はアレルギーになる可能性が高いという研究結果が出ています。

アレルギー予防というのは発症する前に予防することです。

実はアメリカの小児科医学会(AAP)は以前、将来的なアレルギーを予防するには牛乳、卵、ピーナッツなどのアレルギー性の食品はなるべく遅く与えたほうがいいとの見解を示していました。

ところがその後食物アレルギーとアレルギー疾患は減るどころか大幅に増えたのでした。

このことから2008年にはアレルギー性食品の与える時期を遅くしてもアレルギー発症率に関してはあまり効果がないことを認めざるをえませんでした。

逆に離乳食でアレルギー性食品を与えるのが遅くなるほど食物アレルギーや湿疹のリスクが高まり、早くに与えたほうがアレルギー予防になる可能性があるという研究データが出てき始めたのでした。

アメリカでのアレルギー性食品に関する研究データ

  • 小麦アレルギー予防として小麦を与える時期を遅らせないほうがよいとしている。
  • 離乳食(補完食)として1歳未満に少量の牛乳(焼き菓子、チーズやヨーグルトなどの乳製品)を与えても安全。
  • 卵アレルギーの関して4~6ヶ月までに焼き菓子や調理済みの卵を与えたほうが大幅に低い発症率。
  • 9ヶ月以前に魚を与えると1歳の時点での湿疹リスクが減少。
  • 親やきょうだいにピーナッツアレルギーのいる赤ちゃんにピーナッツを与える実験で5歳になったときのピーナッツアレルギーの発症率は食べさせた方の赤ちゃんのほうが低かった。
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離乳食の開始時期

離乳食の開始時期としては日本では平成19年3月までは「5ヶ月」と言われていましたが、平成27年には「5~6ヶ月ころ」と言われています。

離乳食開始時期に関してはいろいろな専門家によって見解が異なるようです。

アメリカ小児科医学会では少なくとも離乳食(補完食)の開始時期は4ヶ月まで待つこと、母乳育児の場合には6ヶ月まで待つのが望ましいとしています。

一方、アレルギー関連のヨーロッパのある学会では母乳育児もミルク育児も4~6ヶ月の間に離乳食を始めたほうがいいとしています。

母乳育児を推進しているWHOでは離乳食は生後6ヶ月ころまでに開始するといいとしています。

離乳食を生後4~6ヶ月よりも遅く始めた場合やアレルギー性食品を与えるのを遅くした場合のアレルギー予防の効果に関するデータはないようです。

逆に離乳食を遅く始めたり、アレルギー性食品を与えるのが遅い場合には食物アレルギーや湿疹になる可能性は高くなるというデータはあるのですね。

離乳食は早く始めたほうがアレルギーの発症が抑えられたという研究データは出てきているようです

離乳食は生後半年までに開始するのが望ましいようですね。

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離乳食時期にアレルギー性食品はどう与えるといいか

アメリカの研究データによると次のようなことがいえそうです。

  • アレルギー性食品は早い時期に与えるとよい。
  • アレルギー性食品を与える場合には離乳食を開始していくつかの食品に慣れた後にする。
  • 牛乳たんぱく、卵、大豆、小麦、ピーナッツ、ナッツ類、魚などアレルギー性食品を遅く与えたほうがいいというデータはない。

アレルギー性食品を早くから与えるとよいというのは上記の研究データによるものですが、アレルギーを引き起こす攻撃細胞にブレーキをかける役目のTレグ細胞が増えるからというこのようです。

Tレグ細胞について詳しいことはこちらをご覧ください。

> Tレグ細胞を増やす食べ物が話題!アトピーにも効果があるの?

離乳食でアレルギー性食品を与えるときに注意すること

アレルギー性食品に関してですが、口から食べ物として先に入っていれば問題がないのですが、赤ちゃんの場合、皮膚から先にアレルゲンが入っていてアレルギーを発症している可能性もあるようなのですね。

つまり、自然素材のものは安全だからとピーナツオイル入りのスキンクリームを使っていた赤ちゃんがピーナッツアレルギーを発症していたという実例があります。

アレルギー性食品が腸から先に取り入れられると問題はないようなのですが、皮膚から先に体内に入ってしまうとアレルギーになってしまうのですね。

チーズやヨーグルトなどの乳製品は1歳未満でも与えても安全ですが、いわゆる牛乳はアレルギーとは関係なく、鉄分が少ないこと、腎臓の排泄機能の関係で1歳までは与えないほうがいいようです。

そして、アレルギー性食品はもちろん、初めての食品を与えるときには1種類ずつ、ごく少量から始めましょう。

また、妊娠中や授乳中のおかあさんは自分自身にアレルギーがなければいろいろなものをバランスよく食べることが子どものアレルギー予防になります。

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補完食という考え方

この章では離乳食と補完食と両方を使っていますが、実は離乳食というよりも補完食という考え方のほうがよいようです。

離乳食というと漢字の意味から乳離れのための食事というふうに考えられますね。

補完食というと母乳だけでは不足してしまう栄養を食事で補うというふうにとらえることができます。

母乳自体の栄養価がなくなってしまうからではなく、赤ちゃんが成長するにしたがって母乳だけでは栄養的に足りなくなってくるのでそこを補いましょうということです。

生後半年から1歳までは母乳で赤ちゃんが必要な栄養の半分以上をまかなえているので、この時期には少しずついろいろな食品に慣れていく時期と考えるといいでしょう。

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