
赤ちゃんのかわいい目が真っ赤に充血していると心配になってしまいますね。でも赤ちゃんの目が充血するのはよくあることなので心配しなくても大丈夫。赤ちゃんの目が充血する原因や対処法をまとめてみました。
目次
赤ちゃんの目は充血しやすい?
赤ちゃんはちょっとかゆかったり眠たかったりするとすぐ目をこすってしまいます。
自分の思い通りに手を動かせなくて手をバタバタさせてるうちに目にあたって赤くなってしまうこともあります。
大人と同じように目をこすったりして強い刺激を受けると赤ちゃんの目も充血してしまいます。
赤ちゃんのまぶたは脂肪が多いのでさかさまつ毛(さかまつ毛ともいいますね)になりやすく、さかさまつ毛で目が気持ち悪くてこすっていることもよくあります。
このように赤ちゃんの目はちょっとしたことですぐ充血しますが、たいていの場合は一時的なことなのでそのままにしておいても大丈夫です。
赤ちゃんの目が赤くなっていたら
生まれて間もない新生児期に白目が赤くなっていることもあります。これはお産のときに圧力がかかり目の毛細血管が破けたためですが、心配いりません。
生まれたばかりの赤ちゃんにはよく見られる症状で自然に吸収されて消えてしまいます。
目にも全然影響はないので大丈夫です。もし2週間以上充血している場合には念のために小児科か眼科を受診してください。
また、赤ちゃんの目が充血していても目の病気だけとは限らないこともあります。
目が充血しているときには熱が出ていないか、発疹があるかどうかなど全身症状もよくみてあげてください。
もし気になるような症状があるときは眼科か小児科を受診しましょう。
赤ちゃんの目が充血する原因
赤ちゃんの目が充血する原因はいくつかあるのですが、その原因によって対処方法が異なります。
ほとんどの場合はそのままにしておいても大丈夫なのですが、結膜炎になっていることもあります。
白目とまぶたの裏側をおおっている結膜部分が炎症を起こすのが結膜炎です。
結膜炎には感染によるものとアレルギー性のものがあります。
感染によって起こるのが細菌性結膜炎とウイルス性結膜炎、アレルギーで起こるのがアレルギー結膜炎です。
細菌性結膜炎
小さい子と高齢者に多いのが細菌性結膜炎です。
病原菌の種類は年齢によって違います。新生児にも見られ生まれるときに産道にいるクラミジアという微生物が原因で感染することもあります。
乳幼児期にはインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは違うものです)、学校に行くころになると肺炎球菌やブドウ球菌が原因になります。
細菌性結膜炎でもかかる年齢によって病原菌が違うのですが、多くの場合細菌性の結膜炎は軽くすみます。
ウイルス性結膜炎
はやり目と言われているのが流行性角結膜炎です。
目やにや涙がたくさん出て朝起きたときに目やにがこびりついていて目が開けられないこともあります。目を動かすと痛がることもありますが、かゆくはないようです。
家族がはやり目になったら赤ちゃんにもうつりやすいので赤ちゃんにさわるときは手を洗ってからにしてもらいましょう。
赤ちゃんがはやり目になると重症化しやすいので注意してくださいね。
急性出血性結膜炎は真っ赤になって目やにもたくさん出て目がゴロゴロします。
赤ちゃんは症状が出なくても大人だけに感染して発症するということもあります。
ウイルス性結膜炎は感染力が強いのでタオルは別にして赤ちゃんの涙や目やにを拭いたあとは手をよく洗い拭いたものはちゃんと処理するようにしましょう。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性の場合には感染することはありません。
目がかゆくなり目やには出ませんが、涙が出てきます。花粉症で目がかゆくなるのはこれです。
かゆいからといって目をこすっていると今度は痛くなってきます。赤ちゃんにはめったになくだいたいは3~4歳ぐらいまではかかりません。
赤ちゃんの目が充血したときの対処法
充血が続いたり目やにがべったりついているときは眼科に連れて行きましょう。
小児眼科だと一番いいのですが近くあるとは限りませんね。眼科に連れて行くときには赤ちゃんも診てもらえるか確認し、症状についても電話で話してみましょう。
細菌性結膜炎の場合は抗生物質の目薬が出ます。少し長くかかりますが薬なしでも自然に治ります。
ウイルス性結膜炎には特効薬はなく炎症をおさえて細菌からの二次感染を防ぐ目薬が処方されます。
ウイルス性結膜炎の場合には抗体ができると自然に治るのでそれまで待ちましょう。
家庭でできる対処法
炎症を起こして充血しているので炎症を悪化させないようにしてあげることです。
目や手を清潔にしておいてあげましょう。赤ちゃんの爪はすぐ伸びるので目をこすったときに目を傷つけないようにこまめに切ってあげてくださいね。
目やにがひどいときには濡れたガーゼで目頭から目じりの方にやさしく拭いてあげましょう。
綿棒を使ってもいいのですが、赤ちゃんはよく動くので綿棒を使うときには目をつつかないように気をつけてくださいね。