
生後9ヶ月ごろになると赤ちゃんはいろいろなものが食べられるようになります。赤ちゃんがおいしそうに食べている様子はとてもいいものですね。しかしときにはえづいたり吐いたりして、お母さんを心配させることもあります。今回は生後9ヶ月の赤ちゃんの離乳食についてまとめてみました。
目次
生後9ヶ月の赤ちゃんの成長状況
生後9ヶ月ぐらいになると下の前歯そして上の前歯が生えてくる時期です。
もちろん個人差があり、早くから生える赤ちゃんもいれば、1歳頃まで生えない赤ちゃんもいます。
そしてこのころになるとハイハイができるようになり、行動範囲も広がります。
早い赤ちゃんはつかまり立ちができるようになります。
さらに指の動きも発達して、小さい物を上手に掴めるようになります。
生後9ヶ月の離乳食の進め方
カミカミ期になる
生後9ヶ月から11ヶ月頃は離乳食後期でカミカミ期といわれます。
歯茎の中で乳歯が育ち、かたくなった奥の歯茎で食べ物をカミカミします。
だからといってあまり固すぎるものを与えないように注意しましょう。
歯茎でつぶせるバナナ程度が目安で、スプーンでかるく潰れるぐらいです。
3回食を始める時期になる
離乳食が順調に進んでいれば2回食から3回食にする時期になります。
赤ちゃんの生活リズムを朝昼晩と3回食ができるように整えて、みんなでいっしょに食事ができるといいですね。
みんなが楽しく美味しそうに食べている姿を見ると、赤ちゃんもきっと楽しい食事ができるようになりますよ。
しかし歯や体の発達と同じように個人差があるので、赤ちゃんの成長に合わせてゆっくりと進めていきましょう。
積極的に手掴み食べをさせましょう
また手でつかむのが上手になるので、手でつまみやすいものを工夫して手づかみ食べをさせましょう。
もちろんまだ上手にできないので、こぼしたあとの始末が大変だとは思いますが、赤ちゃんのやりたい気持ちを大切にして、こういう時期だと思って見守ってあげて下さい。
1回の食事量の目安は
1回の食事量の目安は、5倍粥を80g~90gで子ども用茶碗に軽く1杯くらいです。あと野菜や果物30~40g。魚15g・肉15g・豆腐45g・卵1/2個・乳製品80gのいずれか一品です。
これはあくまでも目安であって、無理をしないで進めていきましょう。
さらに食べむらがあったりいやがったりすることもありますが、この食材は嫌いだと決めつけず調理法などを工夫してみましょう。
この時期個人差が大きいので、赤ちゃんの成長に合わせて焦らずゆっくりと食べる意欲を育んでいきましょう。
離乳食の他に母乳を欲しがる場合は、欲しがる時に欲しいだけあげましょう。
ミルクの場合は、1日2回程度がいいでしょう。
初めての食品はひとつずつ
いろいろなものが食べられるようになりますが、離乳食初期、中期と同じように初めてのものは、病院が開いている平日の午前中に食べさせましょう。
また初めての食材を一度に複数与えないようにしましょう。
もしアレルギー反応が出た場合、原因となる食材が特定できないからです。
調味料はひかえめに
出汁をしっかりとれば、薄味のままでも赤ちゃんは十分おいしさが分かります。
さらに調味料の中にはアレルギーになる原材料を使っているものもありますから、その点も注意しましょう。
生後9ヶ月の赤ちゃんが 離乳食でえづくことがある
生後9ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を食べてる途中に、あるいは食べたあとオエッとえづいたり食べたものを吐くことがあります。
お母さんとしては何か病気ではないかと心配になりますよね。
何が原因なのでしょうか?
赤ちゃんの胃はまだまだ未完成
赤ちゃんの胃はまだ小さく容量は200~300mlぐらいで、機能も未発達です。
そこで食べ過ぎたり食べるペースが早過ぎると、えづいたり吐いたりすることがあるのです。
また食べたあと、動き回ったり抱っこした刺激で吐くこともあります。
このような場合、しばらく赤ちゃんの様子を見ていて、いつもと変わらないようなら心配はありません。
離乳食の固さが赤ちゃんに合っていない
この時期の固さは歯茎で潰せるぐらいがいいのですが、固すぎると吐くことがあります。
逆にやわらかすぎたり、舌触りが嫌だったり、飲み込みづらかったりで赤ちゃんに嫌われることもあります。
パサつきが残るような食材はとろみをつけると食べやすくなりますよ。食感も赤ちゃんにとって大事なのです。
スプーンを奥まで入れすぎている
赤ちゃんの口は小さいのでスプーンをつっこむのではなく、口元にスプーンを近づけて赤ちゃんががぱくっと食らいつく感じでやってみましょう。
アレルギー反応の場合
特定の食材を与えるとえづいたり吐いたりする場合や食べてしばらくしてから吐く場合、アレルギー反応による可能性があります。
その場合は病院での検査も必要になるでしょう。
まとめ
成長は人それぞれです。
食べさせなければと無理をせず、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。
上手に食べれたときはうんと褒めてあげて、みんなで楽しい食事ができるといいですね。